売掛金の締め日の変更
得意先に対して締め日を変更してもらうことは資金繰りの改善につながります。
企業にとって資金繰りは非常に大切ですが、それに大きな影響を及ぼすものが入金のタイミングです。小売りなどで現金で入金がある場合は、売上が計上されるタイミングと入金のタイミングが同じとなりますが、多くの場合そこにタイムラグが生じると思います。
例えば、得意先に商品を出荷した場合に、出荷した分が即時に入金されるのではなく、毎月の基準となる日を決めて(一般的に締め日といいます)、その日までに出荷した分については、その締め日から一定の日の経過後に、まとめて入金されることが多いと思います。
ここで、企業の資金繰りのためには、入金をできるだけ早めることがいいことは明らかです。しかし、得意先にとっては裏返しで支払いを意味して、その支払いをできるだけ遅らせた方が得意先の資金繰りにとって望ましいので、入金を早めてもらいたいと依頼しても交渉が難航することが多いです。
そのため、依頼内容の選択が大切となります。具体的には、入金日そのものを変更することを依頼するのではなく、締め日だけでも変更してもらえるよう依頼するというものです。それによって、入金日はそのままで、締め日を後ろにずらしてもらいます。
例えば、月の20日締めで翌月末払いの得意先があったときに、月末締めの翌月末払いとしてもらうことです。
ここで、翌月末払いを翌月20日払いにするなど、得意先に支払日を変更してもらうことは、得意先の支払業務に影響するため、得意先にとっての抵抗感が強いものになってしまいます。支払業務を一定の日にまとめて行っていることは多いので、それを別の日にしてもらうことを依頼することは、得意先にとっての二度手間を依頼するということになりかねません。
それに対して、締め日の変更は、支払業務などの対外的な作業を伴うものではないため、一般的には得意先にとっての抵抗感は比較的に弱いものとなります。そして、20日締めを月末締めにしてもらうことが難しければ、25日締めにしてもらうなど、段階を設けて引き受けてもらいやすいようにすることもいいです。また、新しい取引が始まるときや契約内容の見直しの機会があれば、そのときに依頼すると、締め日の変更に応じてくれる可能性が高まることもあります。
様々な機会を利用して、締め日の変更の依頼のタイミングを計ることがいいと思います。しかし、無理強いをして得意先の心証を害することは経営にマイナスの影響が大きいので、得意先との信頼関係を大切にしたうえで、締め日の変更の交渉をしていただきたいと思います。

