原材料費等のコスト削減

原材料費や外注加工費等の主要変動費について、同業他社比較や過去からの推移を検証することにより、コスト削減のきっかけを作ることができます。

企業経営において、原材料費や外注加工費といった主要な変動費については、その経営における産出成果の品質に大きな影響を与えることが多く、安易なコスト削減はその企業の付加価値の主要な部分である品質を下げることになり、企業経営にむしろマイナスの結果となることも十分に考えられます。そのため、主要変動費についてのコスト削減は慎重になる必要がありますが、経営改善が十分に効果を持つためには、コストに聖域を設けることは良くありません。そのため、主要変動費についてもコスト削減の検討はする必要があるといえます。

検討の方法として有効な方法に、同業他社との比較と過去数年にわたる推移をとることが挙げられます。

具体例として、売上高に対しての原材料費の比率の計算をあげます。それについて、同業他社の平均の数値と比較して、自社がそれよりも高いか低いかを確認します。また、過去数年間の数値を計算して、傾向としてどのようなものになっているか、それが上がってきているか、下がってきているかなどを確認します。

同業他社との比較での高低の原因は様々なものがあり、各企業のおかれている固有の状況も影響しますので、原因を明確に見つけることは難しいと思います。そのため、改善すべき点をはっきりと認識することはできないこともあるかもしれませんが、検討の出発点として有効と思います。また、同業他社よりもかなり数値が高く利益を圧迫している場合には、何か問題点があるのではないかと検討するインセンティブにもなると思います。

過去数年においての数値の推移の確認においては、その動きは自社のことですので、原因分析は比較的しやすいと思います。数値の動きの原因を把握することで、経営改善の糸口をつかむことにつながります。

このようなプロセスを経て、改善すべきポイントがわかってきた場合には、例えば、在庫管理の精度を上げて廃棄ロス等を抑える、加工においての歩留まりを上げる、発注先を広く見直して発注の選択肢を広げる、などの対策を講じることにより、経営がより効率的になることを期待できると思います。